「デジタルサイネージ」と聞くと、スタイリッシュな情報端末や広告表示機器を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。駅や商業施設などで当たり前のように目にする存在となった一方で、すべての人が見やすく使いやすいかというと、まだまだ課題も残されています。

特に高齢者や車椅子利用者、視覚・聴覚に障がいのある方にとっては、「情報にたどり着けない」「操作が難しい」と感じる場面も少なくありません

そこで本記事では、誰でも快適に使えるバリアフリー対応デジタルサイネージについて解説していきます。

バリアフリー対応デジタルサイネージとは

バリアフリー対応デジタルサイネージとは、高齢者や車椅子利用者、視覚・聴覚に障がいのある方など、すべての人が快適に情報を得られるように配慮されたサイネージのことです。

設置高さや角度、文字の大きさやコントラスト、音声案内や多言語対応など、誰もが使いやすいように設計されています。

公共施設や交通機関、病院、商業施設といった、多種多様な人が利用される施設を中心に導入が進んでおり、高齢化社会となっている日本においては今後も導入が進んでいくことでしょう。

バリアフリー対応デジタルサイネージの事例

バリアフリー対応型デジタルサイネージの事例を3つご紹介します。

大阪ステーションシティの事例

大阪駅の商業エリア「大阪ステーションシティ」では、SHARPのタッチ式デジタルサイネージ「BIG PAD」が案内板として多数導入されています。

これらはユニバーサルデザインに配慮し、車椅子利用者でも操作しやすいようディスプレイの設置位置や角度が工夫されています。

視認性の高い文字表示や直感的な操作性も特長で、バリアフリーに対応したデジタルサイネージと言えるでしょう。

参考:https://jp.sharp/business/case/display/pdf/display_detail_221.pdf

羽田空港の事例

羽田空港では、NTTとパナソニックが共同でユニバーサルデザインに対応したバリアフリー対応サイネージが導入されています。

音声案内やタッチ操作、多言語表示、スマートフォン連携による「かざしてガイダンス™」など、幅広い利用者に配慮した機能を備えたサイネージです。

特に、視覚障がい者や外国人観光客でも利用できるように、音と映像、文字情報といった3種類の形式で情報を提供しています。

参考:https://group.ntt/jp/newsrelease/2017/08/08/170808a.html

介護・福祉施設の事例

​​リコーが展開する介護・福祉施設向けのデジタルサイネージは、高齢者や要介護者に配慮した情報伝達手段として活用されています。

施設の待合室や廊下に大型ディスプレイを設置し、高コントラストで大きな文字表示や、シンプルなレイアウトによって、視力が低下した高齢者でも認識しやすいよう設計されています。

施設内のお知らせやイベント告知などをタイムリーに伝えるツールとして、利用者にとってなくてはならない存在になっているようです。

参考:https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/column/nursing-facility

まとめ

バリアフリー対応デジタルサイネージは、高齢者や障がいのある方を含むすべての人が快適に利用できるよう配慮されたサイネージです。

大阪ステーションシティや羽田空港、介護施設などでの導入事例では、設置位置や操作性、視認性、音声・多言語対応など、使いやすさにこだわった工夫が見てとれます。

今後ますます高齢化が進む中で、こうした誰もが見やすいサイネージの普及はさらに重要性を増していくでしょう。

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