雨風にさらされる屋外環境でデジタルサイネージを導入するには、「防水対策」が不可欠です。

防水性が不十分だと、故障やトラブルのリスクが高まり、せっかくの情報発信が止まってしまう可能性もあります

本記事では、なぜ防水対策が重要なのか、どのような規格に注目すべきか、設置時の注意点についても解説します。

屋外デジタルサイネージに防水対策が必要な理由

屋外に設置するデジタルサイネージにおいて、防水対策が必要な理由を3つご紹介します。
屋外への設置を検討されている方はぜひ参考にしてください。

1. 雨や風から機器を保護する

デジタルサイネージを屋外に設置する場合、風雨による直接的な水滴の侵入や、強風による飛散物の衝突リスクなどは、電子機器にとって致命的なトラブルにつながります。

このように防水性能の確保は、機器の安定稼働を考えると基本条件といえるでしょう。

2. 湿気や結露を防止する

屋外環境では、温度差による結露や空気中の湿気も故障の原因となります。
防水対策は、単に水の侵入を防ぐだけでなく、筐体内部の湿度管理や空気循環も重要です。

密閉性の高い筐体に加えて、内部に防湿剤を入れたり、空気の流れをコントロールしたりする仕組みを組み込むことで、結露の発生を抑える工夫が求められます。

3. 長期稼働を実現する

デジタルサイネージは、広告や情報発信の手段として長期的に活用されることが前提です。
防水対策を怠ると、頻繁なメンテナンスや機器交換が発生し、結果的に運用コストがかさむ原因になります。

初期導入時にしっかりとした防水設計を施すことで、長期稼働とメンテナンス性の両立を実現できるのです。

屋外用デジタルサイネージの防水規格について

防水性能は、製品ごとに明確な「規格」として示されています。

導入前にこの数値を確認することで、雨にさらされる環境に耐えうる製品かどうかを判断できるのです。

特に注目すべきは「IPコード」という防塵・防水等級で、数値が高いほど防御性能に優れています。

デジタルサイネージの屋外設置で注意すべきポイント

防水性能の高い製品を選ぶだけでは、万全とはいえません。
実際の設置現場では、配線処理や設置位置の検討、周辺環境の把握など、さまざまな点での工夫とチェックが必要です。

屋外設置にあたって注意すべき4つのポイントについてご紹介します。

1. 防水規格を確認する

前述のIP等級は、製品カタログやスペックシートに記載されています。
屋外向けとされていても、実際には半屋外想定の製品もあるため、「IP65以上」であるかどうかを必ず確認しましょう。

特に豪雨や台風などが多い地域では、より高等級の防水性能を備えたモデルを選ぶと安心できます。

2. 設置環境に合わせて等級を選定する

防水性能が求められる度合いは、屋根の有無や周囲の風通し、潮風や積雪の有無などによっても異なります。

たとえば、直射日光や雨が当たる場所に設置するならば、防水だけでなく放熱性能や紫外線対策も考慮した設計が必要になります。

周囲環境を踏まえて最適な筐体仕様や設置方法を選定することで、故障やトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

3. 筐体や筐体カバーで機器を保護する

防水性能はディスプレイ本体だけでなく、「筐体(ケース)」の仕様にも大きく左右されます。

屋外用サイネージでは、専用の防水筐体を採用することで、本体を雨風やホコリからしっかり守ることが可能です。

また、天面に傾斜をつけて排水性を高めたり、前面ガラスに防水・防曇加工を施すなど、より高いレベルの設計が施された筐体も存在します。

4. 配線部分を防水処理する

防水対策の中で盲点になりやすいのがケーブルや配線の防水対策です。

防水筐体を使っていても、配線の引き込み口が未対策では水が侵入する可能性があります。

パッキンや防水グロメットを使用したり、コーキング処理を施したりすることで、配線部分の隙間からの浸水を防ぐことができるのです。

まとめ

屋外におけるデジタルサイネージを導入を検討する際は、防水規格の確認に加え、設置環境に応じた筐体の選定や配線まわりの防水処理など、細部まで配慮することが重要です。

屋外サイネージは、高い視認性と情報発信力を持つ便利な広告ツールですが、環境対策をしっかり施さないとその効果を最大限発揮することはできません

安心・安全な屋外設置を実現するためにも、事前の準備と確認を怠らず、防水対策をしっかりと施した上で導入を進めましょう。

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