最近、お店や街中で見かけるデジタルサイネージと、私たちがいつも持ち歩いているスマートフォンやタブレットなどの「スマートデバイス」がつながることで、情報がもっと便利で面白くなっています。
ただの広告を見るだけでなく、私たち一人ひとりの行動を促し、自分に合った情報を受け取れるようになってきているのです。

この記事では、この連携がどのようなものか、どうやってつながっているのかを分かりやすい言葉で解説します。
デジタルサイネージとスマートデバイスの連携とは?

デジタルサイネージの「目を引く大きな画面」と、スマートフォンが持つ「あなたのための情報」という強みを組み合わせることで、従来の広告にはなかった新しい体験が生まれます。
まずは、この連携の基本と、どんな時に役立つのかを見ていきましょう。
スマートデバイスとは何か
スマートデバイスとは、インターネットにつながり、様々なアプリが使えるように設計された、持ち運びできる情報機器のことです。
スマートフォン、タブレット、スマートウォッチなどがこれにあたります。
いつもあなたのそばにあり、個人の情報や行動と密接に関わっているため、サイネージと連携することで、あなたは自分のデバイスから、サイネージのコンテンツに参加したり、詳しい情報を受け取ったりできるようになります。
連携の主な目的と活用シーン
この連携の主な目的は、あなたにピッタリな情報を届け、「見て終わり」から「行動」へとつなげることです。
サイネージで興味を持った情報があったとき、あなたのスマホでその詳細を見たり、関連するコンテンツを楽しんだりできるようになります。
これにより、画一的に同じ情報を見せるだけでなく、一人ひとりの興味に合わせた深い体験を提供できるのです。
例えば、お店で新商品のサイネージを見て、コードを読み取って割引クーポンをゲットしたり、観光地で自分の母国語に合わせた観光ガイドをダウンロードしたりといった使い方ができます。
スマートデバイスと連携する代表的な方法
デジタルサイネージとスマートデバイスをつなぐ方法にはいくつかの種類がありますが、ここでは特に一般的で使いやすい3つの方法をご紹介します。
仕組みと、それぞれの良いところを見てみましょう。
1. QRコードを使った連携
最も簡単でよく使われているのが、サイネージに表示されたQRコードをあなたのスマホで読み取る方法です。
スマホのカメラ機能などでコードをスキャンするだけで、すぐに目的の情報にたどり着くことができます。
特別なアプリがいらず、誰でもすぐに使える点が最大のメリットです。
商品情報の詳細ページへの誘導や、アンケートの実施など、幅広く活用されています。
2. Bluetoothによる接続
Bluetoothの技術を使った連携も増えています。
これは、サイネージの近くに置かれたビーコンという小さな機器が、Bluetoothの電波を使って目印となる情報を発信し、あなたのスマホがそれをキャッチする仕組みです。
スキャンする手間がなく、サイネージの近くを通るだけで、自動的に場所に合わせた情報(お知らせなど)をスマホに送ることができます。
利用者に手間をかけさせないのが大きなメリットです。
美術館で作品の前に立つと、自動的に解説がスマホに表示されたり、お店の近くでタイムセール情報が届いたりするイメージです。
3. アプリ連携
アプリ連携の最大のメリットは、あなたの利用履歴や好みに基づいた、本当にあなたに合った情報を提供できる点です。
複雑な操作や、継続的なサービス利用が可能になり、アプリの会員証と連動させてスマホの操作でサイネージの画面を切り替えたりするなど、高度な使い方が期待できます。
連携するときに気をつけたいポイント

デジタルサイネージとスマホの連携は便利ですが、サービスを安心・安全に使うためには、いくつか注意しておくべきことがあります。
プライバシーとセキュリティ対策
スマホと連携するシステムでは、個人情報の取り扱いやセキュリティ面への十分な配慮が欠かせません。
たとえば、ビーコンで位置情報を取得したり、アプリで氏名などを扱ったりする場合には、利用目的を明確にし、ユーザーの同意を得ることが重要です。
また、情報漏洩や悪用を防ぐためには、通信の暗号化や不正アクセス防止など、システム全体での対策を講じることが求められます。
対応する機種やOSの確認
システムを作る際には、利用するであろう人が使っているスマホやOS(基本ソフト)のバージョンに、システムがちゃんと対応できるかを確認することが大切です。
特定の古い機種やOSに対応していないと、一部の人がサービスを利用できず、せっかくの機会を逃してしまうことになります。
事前に色々な機種で試してみて、できるだけ多くのスマホで使えるように設計することが望ましいと考えられます。
まとめ
デジタルサイネージとスマートデバイスの連携は、今まで以上に便利かつ快適に役に立つ体験や情報を提供してくれる画期的な方法です。
QRコードは手軽に情報を渡すために、Bluetoothは自動で情報を受け取るために、そしてアプリ連携は一人ひとりに合わせた特別な体験のために、それぞれの方法を目的やシーンに合わせて選ぶことが大切です。
導入にあたってはプライバシーとセキュリティ、対応機種の確認を忘れずに行い、誰もが安心して使える環境を整えましょう。

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