上海の交通機関サイネージ事情〜地下鉄編〜

2011年以降、中国の特許出願数は世界のトップを誇っています。デジタルサイネージの分野でも開発スピードが速く、そのためか街中でも多くのデジタルサイネージを見かけます。今回は上海の地下鉄のデジタルサイネージをチェックしてみました。

駅入り口部分

駅によっては入口部分にライン型の文字だけ流せるLEDサイネージを設置し、地下鉄の遅延の有無など情報を流している場合があります。最近はマスク着用など疫病防止についての情報が流れていることが多いです。動画でも、マスク着用や入場する際の体温測定について触いています。

券売機

券売機はタッチ式の液晶画面です。人通りが多い人民広場や徐家匯などの駅では、券売機の上に液晶モニターが付いていることがあります。券売機に人が並んだ際に、待っている間にこちらで宣伝映像を見てください、ということでしょうか。

改札口

簡単なデジタルサイネージが付いています。券売機で買った交通カードのほか、アプリのQRコード、NFC対応のスマートウォッチなどのデバイスも入場に対応しています。

プラットフォーム

基本プラットホームでは、人の頭よりも高い位置に間隔を置いて液晶ディスプレイを設置してあります。画面右側には次に電車が来るまでの待ち時間や、始発・終電の時間が表示されています。左側では地下鉄のルールや宣伝映像を流しています。

あまり見かける回数は多くありませんが、プラットフォームから線路に向かい対面の方向の壁にデジタルサイネージが付いていることもあります。並びながら動画を眺めることができます。

地下鉄内

電車の入り口近くにはディスプレイがあり、ニュースなどの映像を流しています。

 

各電車の天井部付近には、感覚を開けてライン型サイネージが置かれています。現在地、次の駅、オープンするドアの方向、どの方面へ向かっている電車なのかを確認するのに便利です。

新しいスタイルの電車の場合、座席が並ぶ中央付近にも現在地や目的地の駅などを確認する液晶ディスプレイが設置されていることがあります。

走行中、電車の窓の外でもデジタルサイネージを見かけることがあります。サイネージが路線内の壁に点在しており、電車が走行することによりパラパラ漫画の原理で動画のような広告を見ることができます。

駅構内

基本駅構内は人の流れや目線を踏まえ、駅出入り口にある階段やエスカレーター付近、T字路になっている通路、改札出口付近にのところに設置されています。

ほかのラインへの乗り換え時、駅構内で距離を長く歩かなくてはいけない場所にも大掛かりなサイネージが設置してあることがあります。

大型の曲面サイネージが多い通行人の目線をキャッチします。

 

プロジェクターによる投影が行われているエリアもあります。

 

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