屋外用LEDビジョンの特徴

LEDビジョンには屋外用と屋内用の2種類があります。

設置場所に合わせて、正しい規格のものを選ぶことが重要です。

 

では、屋外用と屋内用の違いは何でしょうか。

輝度

屋外用の場合、太陽光の元でも映像を再現できる明るさが必要になります。

一般的に、屋内用のLEDの輝度約1200cd/㎡に対し、屋外用では最低でも4000/㎡以上の輝度がある必要があります。

防水性、防塵性

屋外で使用するならば、風雨を想定し水や砂に強い構造の機械や設備が求められます。

通常屋外用LEDビジョンであれば、スペック欄に「IP○○」の表記を見つけることができるでしょう。国際規格であるIP規格は数字で防水、防塵のレベルを表します。IP68であればかなりの防水、防塵が望めます。ただし、IP規格で防水のテストは真水を使って行われるため、流水、お湯、水以外の液体など、状況により効果を発しないこともあるため注意が必要です。

耐熱性、耐寒性

室温によって守られないため、夏の暑さ、冬の寒さでも作動するスペックが必要です。使用場所によって動作環境温度をチェックしましょう。

耐塩性

海沿いの地域では、潮風の影響を受けて腐食が発生する可能性があります。その場合は耐塩性を持たせたLEDディスプレイが必要になります。

視認距離

LEDビジョンから、そのビジョン鑑賞対象者までの距離を視認距離といいます。

視認距離によってLEDビジョンのLEDのピッチや形状が変わってきます。

屋内での設置では遠くから見ることを前提としていないことが多いため、一般的にピッチは6mm以下です。RGBを一つのチップにしてビジョン表面に並べたものはSMDと呼ばれるLED素子です。屋内用はSMD搭載のLEDビジョンの利用が多めです。

屋外用になると、視認距離が長くなるため、ピッチ間を大きく取る必要があります。視認距離が遠くピッチ10mm以上になると、一つ一つの色をしっかりと発色、発光するために砲弾型と呼ばれるLED素子を搭載したLEDビジョンが主流になります。交通標識、球場などスポーツ会場での電光掲示板などが砲弾型を搭載したLEDサイネージの例です。

▼SMDと砲弾型については、詳しくはこちらの記事をご参照ください

LED素子の種類-砲弾型と表面実装型-

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