3Dメガネなしでも、映像が立体的に見える3Dサイネージが世界的に流行しています。
2020年、韓国の江南地区のビル、四川省の成都市のビル、双方のディスプレイに流された立体的に見えるコンテンツは、SNSでも大きく取り上げられました。
日本でも2021年、新宿のビジョンに流れた猫の立体コンテンツを皮切りに、渋谷の秋田犬コンテンツをはじめ、都心部のディスプレイは動画が時として話題になります。
本日は3Dサイネージについて説明します。
▼韓国のデザイン会社d’strictによる作品、Wave
(d’strict公式Youtubeチャンネルより)
▼クロス新宿ビジョンで2021年10月から公開され話題になった「巨大猫」動画
(クロス新宿ビジョン公式Youtubeチャンネルより)
3Dサイネージはコンテンツが重要
3Dサイネージは、L字型または湾曲型のLEDディスプレイを利用することが多いようです。これはLEDを箱に見立てることで、より立体的な演出ができるためです。しかし、通常のビジョンでも3Dサイネージを流すことができます。3Dサイネージは実はビジョンに特殊な加工がしてあるわけではありません。コンテンツ部分が鍵を握っているのです。
コンテンツでは錯覚的に画像の一部分が画面から飛び出して見えるような工夫をしています。
上記に動画URLを貼った、「巨大猫」の画像でそのカラクリを見てみましょう。
・画像の中に箱のような立体的な空間を表現する
・箱から中のもの(この画像の場合、猫)がはみ出すことで、飛び出したような錯覚をさせる
さらに、コンテンツ画像は裸眼で立体視ができるよう、計算して変形させた映像になります。平面のビジョンで流す映像よりも専門的な技術が必要になります。
3Dサイネージのメリット
訴求効果が高い
通常の動画より立体感のある映像は、驚きや新鮮さをもたらしてくれます。まだ3Dサイネージのコンテンツ自体がそんなに多くないこともあり、新しさの観点からも注目度が自然と高くなります。大型ビジョンで放映する場合は迫力も出て、さらなる訴求が見込めるでしょう。
SNS投稿に期待できる
訴求効果の高さから、3Dサイネージを見た人がYoutube、TikTok、TwitterなどのSNSに投稿する可能性が高く、その場で鑑賞した人以外の人にも、投稿を通じてPRができます。
前後で流すコンテンツの訴求力もアップする
3Dサイネージの映像を定期的に流す場合、噂の3Dサイネージを見るために、前後の映像も目にする機会が増えます。同ビジョンのほかのコンテンツの宣伝効果をアップする役割も果たします。
立体表現でリアル
立体に見えるため、車など、物のイメージを鑑賞者により掴みやすくさせます。
3Dサイネージのデメリット
一定のスポットしか3Dを楽しめない
裸眼で立体視ができるよう計算された映像は、ビジョンに対して特定のエリアから鑑賞しない場合、3Dに見えません。そのため、エリア外では歪んだ映像になり、どんな映像を流しているのか分かりにくいことがあります。普通の2D映像よりも側面から見た時の分かりにくさが顕著です。ビジョンの映像が3Dに見える特定のエリアを信号待ちの場所にするなど、人が留まる場所に設定するといった工夫が必要になる、またはそういった場所にすでに設置されているビジョンを選ぶ必要が出てきます。
コンテンツ作成に時間と金額を要する
3Dサイネージはコンテンツが重要です。3Dに見えるようにするには技術が必要なため、対応している動画制作会社を選ぶ必要があります。凝ったコンテンツには、もちろんそれなりに時間とお金がかかります。
他のサイネージで埋もれる場合がある
アメリカのタイムズスクエアなど、すでにサイネージが多数設置されているような場所では、せっかくの3Dコンテンツでさえも埋もれる場合があります。そういったところでの動画放映は価格も高いため、放映時間も短くなりがちです。作ったコンテンツをHPで公開する、SNS投稿するといった形でフォローすることで、作った映像を無駄にせず、また、リアルで鑑賞できない人々へもPRができます。
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