臨場感を創り出すデジタルサイネージの現状

臨場感を創り出すデジタルサイネージの現状

近年、「○○に3Dサイネージが設置されている」という声が巷でよく聞くようになった。

 

ただ、筆者が考える”究極の3Dサイネージ”とは、1989年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」に出てくる「ジョーズ19」のホログラムコンテンツのことであり、
3Dメガネをかけずに現在のデジタルサイネージの技術ではまだそこまでの臨場感は出せないと考える。

 

何が違うのか?

 

映画の中で、ジョーズのサメが口を開けて、10メートル以上離れた主役のマーティに襲いかかってくるというシーンがある。
主役のマーティは3Dメガネをかけていないにも関わらず、サメが襲ってきたと感じた。

 

分かりやすく言うと、現在のデジタルサイネージで言われているのは”遠く離れたところにあるモノが3Dに見える”というレベルであり、
そこから離れた場所に立っている自分に襲いかかってくる3D視覚効果にはまだ到達していない。

 

現在のデジタルサイネージ技術で”3D効果”を得られるやり方は幾つかあるので紹介する。

 

【直角型平面サイネージ】

当サイト2023年2月10日の記事(https://degisai-navi.com/post-2196/)で紹介した方法、
平面サイネージを直角(角箇所は湾曲)に、コンテンツ流すことで立体的に見えるという手法。

お気づきの方も多いと思うが、立体的に見るためには、直角対線上に立ち、特定の場所で見なければその効果は得られない。

 

【シースル(メッシュ)型サイネージ】

ブランドカーテンのような構造で、1本1本にLEDチップを実装。
実装基板間に空間を設け、透過性を持たせるサイネージ。

動画素材 

実際の効果 

コンテンツの作り方として、背景を全て”ブラック”にすること。
つまり、人物や動物だけを抜き、背景をブラックにすることでまるでそれが浮き上がり立体感が生まれる。

 

【3Dホログラム・ファン・サイネージ】

扇風機のような構造。LEDチップが実装され、回転させることで画面が浮き上がる仕組み。

こちらもコンテンツの作り方として、背景を全て”ブラック”にすることでコンテンツ浮き上がって見える仕組み。

ちなみに、ファンの羽根は2枚のモノもあれば、4枚モノもあるが、4枚モノの方がより高精細なコンテンツが流せる。

完全防水型のタイプもある。

※動画内は4枚羽根を使用。

2枚羽根

 

【プロジェクション・マッピング】

プロジェクターを使って、建築物などの対象物にコンテンツを当て、あたかもそこに何かがあるという表現方法。

 

 

以上紹介した方法はいずれも、”遠く離れたところにあるものが3Dに見える”という領域から抜け出せていない。

「臨場感」ーーまるで実際に物事がその場で行われているかのような雰囲気。

3Dメガネをかけずにさらなる”臨場感”をより進化させるのは、デジタルサイネージの今後課題と言える。
これが実現できた時には、現在実用化されているZOOMやTEAMSといったビデオ会議にも大きな変革をもたらす筈だ。

 

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