上海生活の中で見かけるRFID

タグによる電波(を利用した無線通信)を使い、データを非接触で識別する技術・システム、RFID(Radio Frequency identification)。近年世界的に大量生産がされて価格が低下傾向になり、導入の機運が高まっています。

生産国である中国では価格面での導入ハードルが低いのか、普段の生活の中でよく見かけるようになりました。

今回は上海生活の中に溶け込むRFIDをピックアップしました。

 

在庫管理も会計も簡単 商品につくRFタグ

ユニクロがRFIDを導入し、商品をリーダーの付いた箱のような空間に入れることで、一括会計ができるようになっていることは、日本の中では認知度が高いものだと思います。

もちろん上海のユニクロでも同様のサービスを展開しています。

一括会計のスピード感は顧客満足度を高める要素の一つです。

また、店舗側でも従業員がタグをスキャンする時間を短縮でき、その分を接客といった別の仕事に回せるため、こちらも顧客満足度を高める要因になるでしょう。

また、在庫の管理のしやすさ、万引きといった防犯対策にもRFIDは一役買っています。

ユニクロ以外にも生活雑貨を販売する無印良品、スポーツブランドのデカトロン(DECATHLON)などで、RFIDは導入されています。

▼商品の袋にはバーコードのラベルと一緒にRFIDが貼り付け/無印良品

▼衣類の洗濯方法表示タグに混じって縫い付けられたRFID/デカトロン

▼わずか9元のプロテインバーにもバーコードと共にRFID/デカトロン

▼デカトロンのセルフレジ。下方にリーダーのついた箱があり、ここに商品を入れて会計する

まるで家の冷蔵庫みたいに 選んで取り出す自販機

上海にはRFIDを利用した飲料の自動販売機があります。あらかじめ利用のためにはアプリで登録・支払いアプリとの連携が必要ではありますが、登録すると自販機の冷蔵庫の鍵が開くシステムです。自分で家やコンビニの冷蔵庫のように扉を開けて好きな飲料を取り出すことができます。 飲料のボトル自体にRFIDがついており、冷蔵庫から出した時点でセンサーがRFIDを読み取り、そのままアプリでお会計されます。

▼RFIDを利用した自販機

▼基本RFIDは水に弱いとされていますが、こちらはボトル貼付もOKなRFタグ

大会の記録をより正確に タグをつけて競技へGO

上海をはじめ中国では、マラソン、トライアスロンといった競技の大会が各地で頻繁に行われています。日本でも大会によりけりではありますが、中国では競技にはRFタグを埋め込んだバンドやゼッケンなどを付けて臨むことが一般的なようです。こういった競技では一斉スタートではなく、人数が多い時などにはスタート時間をずらすといった措置を取ることがあります。RFIDを導入すると、スタート地点とゴール地点のリーダー・レシーバー部分を通ることで、自分がその地点を通過した際の正確なタイムがわかります。競技タイム・順位がより正確に出せるようになりました。

▼脚につけているバンドにRFIDが入っている

ギガテックでDXへの一歩を

ギガテックではRFIDのシステム開発を行なっています。

「RFIDを利用して在庫管理を行いたい」

「導入したいがどういったRFタグ、リーダーが必要か、また相場感がわからない」

といった、RFID導入に対するご相談も受け付けています。

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