teamLab Borderless Shanghaiを取材
デジタルサイネージには映像として流すコンテンツが必須です。日本で有名なコンテンツ制作会社に、先駆的なデジタルアートを構築すること知られる集団、チームラボがあります。アーティスト、プログラマー、エンジニア、デザイナー、CGアニメーター、サイエンティストなど、デジタル分野のスペシャリストが集い、映像制作などを行っています。
今回は彼らの作品が上海でも見られる場所、teamLab Borderless Shanghai(チームラボボーダレス上海)を運営会社である上海大地誠泰文化科技有限公司の協力のもと取材しました。
teamLab Borderless Shanghaiって?
teamLab Borderless Shanghaiは、2019年11月5日に上海の黄浦濱江にオープンした常設アート展です。2020年冬期には疫病流行によりしばらくの閉館を余儀なくされましたが、この夏までに累計約25万枚のチケット販売数を誇る、上海でも人気のエンターテインメントです。義務教育の学校が夏休みだった8月は1日平均約2千人が同アート展を訪れました。
世界各所様々な場所でチームラボのアート展が開催されていますが、上海のアート展の表現媒体は、大規模なプロジェクションマッピングで構成されています。およそ980台のムービングライトを導入して表現される、約50点の作品を見ることができます。作品数点はオープン時には世界初公開でした。
コンセプト
まずは入り口前の液晶ディスプレイで注意喚起を見るところから始まります。
「いくつかの部屋は見つけにくいですよ」という言葉がディスプレイに表示されています。このアート展には地図がありません。「境界のないアートに身体ごと没入し、1万平米の複雑で立体的な世界を、さまよい、意思のある身体で探索し、他者と共に新しい世界を創り、発見していく」というコンセプトのもと、手探りで様々なコンテンツを探しながら館内を巡ります。
アート紹介
「Columns」
仄暗い空間の中を光の流線が形を変え動いていきます。
「牡丹孔雀 / Peony Peacock、菊虎 / Chrysanthemum Tiger、向日葵鳳凰 / Sunflower Phoenix、蓮象 / Lotus Elephant」
花で動物の姿が描かれていきます。同アート展では数少ない、液晶ディスプレイを媒体にしたコンテンツです。
「秩序がなくともピースは成り立つ / Peace can be Realized Even without Order」
ガラスに映像を投影しています。暗闇にぼんやり映し出された人型がちょっと不気味でもあります。
「Microcosmoses」
光る光の玉があちこちでゆっくりと動いていきます。
「呼応するランプの森」
たくさんのランプ並び鏡面に映る姿が壮観です。
動画紹介
溢れる花の中を、鳥が飛行した軌跡として壁に線が重なっていく姿が印象的です。
ほかにも
壁をゆっくり歩く動物のシルエットを触ると鳴き声のような音が聞こえてきたり、自分が佇んでいると服に蝶々が止まりにきたりと、利用者の動きに合わせて反応が起こるコンテンツもありました。
データ情報
【teamLab Borderless Shanghai】
住所:中国上海市黄浦区花園港路100号C-2単元
開館時間:10:30 – 19:00(最終入館 18:00)、土日祝 – 20:00(最終入館 19:00)
休館日:第1、3月曜
料金:大人平日229元 、全日249元 、子ども無料(身長100cm以下、保護者の同伴要)
URL:https://borderless.team-lab.cn/shanghai/jp/
※2020年9月現在、疫病対策として入場時に検温と上海出入管理システム「随申码」の提示が求められます。
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