在庫管理などに便利なRFIDタグ。普通のRFIDは水に弱い、熱に弱いといった要素もあり、利用したい対象物の素材、利用環境を予めチェックする必要があります。

今回は各種デメリットを克服した特殊RFIDタグとその利用例を紹介します。

液体対応タイプ

液体が電波を吸収してしまうため、一般的なRFIDを液体近くに取り付けしても正確な情報が読み取れません。液体の入ったボトルなどに貼り付けてRFIDタグを利用したい場合は、液体対応タイプが必要です。また人体も水分を含んでいるため、人が多いところで使う、人がタグを遮ってしまう可能性がある場合にも、こちらのタイプを検討しましょう。

ペットボトル、ボトル、瓶、ドラム缶

各容器の側面にRFIDを貼り付けて管理できます。水だけではなく、ペンキ、油といった液体全般に有効です。

◀︎底面に貼り付けたRFIDで管理されたペットボトル

金属対応タイプ

金属が電波を遮断してしまうため、金属にRFIDを取り付けてもうまく読み取れません。読み取れても反応速度が遅いといった支障が出ることがあります。金属に直接貼り付ける、または金属製のものが多い空間で使う場合には金属に対応しているRFIDを選びます。

工具、鍵、金属棚

紛失しがちな工具や鍵といった金属に貼り付けして管理することができます。キーホルダーのように取り付ける、または直接貼り付けが可能な小型・軽量薄型タイプのRFIDタグもあります。倉庫では金属製の棚が置いてあることも多く、そういった環境下でもこのタグなら作動することができます。

車

社用車などに貼り付けすれば、駐車場入出状況などを把握することもできます。

耐高温・低温タイプ

一般的なRFIDは、室温状況下での利用をが前提であり、高温・低温などに耐えることはできません。

冷蔵庫、冷凍庫内での利用

冷蔵、冷凍保管の必要な製品、商品に貼り付けができます。

医療用器具

煮沸処理などを行う医療器具にも使えます。

◀︎医療器具など無くしてはいけないものの管理にRFIDは有効

工場など過酷状況下での利用

工場での利用など、使用中高温になるパーツにも貼り付け可能です。スチームやアイロンにもかなりの過酷な状況下でも耐えられるものもあります。

耐薬品タイプ

基本、防水タイプの兼ねているものが多いです。利用時に薬剤を使うのであれば押さえておきたいスペックです。

薬品

万が一薬品が容器から出ても、耐薬品仕様なら安心です。

部品、基盤

薬品洗浄が必要なパーツにも安心して利用できます。

耐水性タイプ

屋外での利用には欠かせない性能です。中には国際保護等級でスペックを表示しているものもあります。同時に防砂塵、耐衝撃のスペックがあるものも多いです。

マラソンなどの競技に

マラソンやトライアスロンなどの大会では、タイムをより正確に計測にするために、スタート地点ゴール地点をRFIDをつけた選手が通ることで計測することが増えました。汗や水に強いタグなら安心です。

◀︎レース用のRFIDの入ったバンド

LED内蔵無電源RFIDタイプ

電池なしでありながらリーダーからの電波を受けてLEDが光る仕組みのRFIDタグ。物を探す作業、ピッキングに特化しています。光るので、タグを装着している場所が一目瞭然。探すための無駄な時間が省け時短に繋がります。波を読み取れる範囲内なら、元の場所に戻す場所を決める必要もありません。

◀︎電波を受けて光るLED付きRFIDタグ

事務用品や書類など

書類、資料、ファイル、フォルダ、書籍、CD、DVDなど様々なものに貼り付けできます。

 

以上、特殊なRFIDタグの紹介でした。

いくつかの特殊なRFIDタグは、ギガテックでも取り扱いしています。